横審、鶴竜変化に賛否 照ノ富士の綱とりは否定的見解で一致

[ 2015年9月28日 19:41 ]

 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は28日、東京・両国国技館で定例会合を開き、大相撲秋場所で横綱在位9場所目にして昇進後の初優勝を遂げた鶴竜について、守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「苦しい場所が続いた中で、よく頑張った」と評価した。

 鶴竜は大関稀勢の里戦や関脇栃煌山戦で立ち合いの変化を繰り出した。委員会では「横綱として好ましくない」や「禁じ手でないから仕方ない」など賛否両論があり、協会幹部からは「跳んだり跳ねたりの技を食う方もまずい」との意見も出たという。

 優勝決定戦で鶴竜に敗れて12勝3敗の大関照ノ富士に関し、横審は来場所の綱とりに否定的な見解で一致した。守屋委員長は「12勝は仮に優勝でも軽い。次の場所で全勝優勝しても、もろ手を挙げて横綱昇進に賛成とはいかない」と述べた。

 左膝痛により横綱在位49場所目で初めて休場した白鵬について、同委員長は「白鵬がいたら今場所はもっと面白かった。復帰を願っている」と話し、2場所連続休場の横綱日馬富士にも合わせて再起を望んだ。

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2015年9月28日のニュース