エディー日本、走り勝つ!10・3サモア戦 勝負は「終盤20分」

[ 2015年9月28日 05:30 ]

次戦・サモア戦への抱負を語る小野(中央)

ラグビーW杯イングランド大会

(9月27日)
 持久力勝負でサモアを倒す!日本代表は27日、開幕後初の休養日を設け、選手は静養に努めた。26日に行われた1次リーグB組の南アフリカ―サモア戦は、宿舎でテレビ観戦。10月3日の第3戦(ミルトンキーンズ)で対戦するサモアを分析した。SO小野晃征(28=サントリー)は、相手の弱点は終盤20分のスタミナ切れにあると指摘。長所を殺し、短所を突く戦略で世界ランキング10位の強豪撃破をもくろむ。
【B組勝敗表 日本代表メンバー】

 目標の準々決勝進出へ負けられないサモア戦の戦術が明確になった。試合はFW第1列、ロック陣、バックロー陣、バックス陣の4グループに分かれてテレビ観戦。意見交換を行いながら、情報共有に努めた。

 小野はまず、相手のキーマンにSOのT・ピシを挙げた。途中出場だったものの「入ってからはチャンスをつくっていた」と指摘。サントリーの同僚で、ポジションも同じ。特長を熟知しているだけに「(ボールを持つ)時間を与えると危ない選手。プレッシャーをかけ、2人、3人で囲んでいく」と話した。他にもSHフォトゥアリ、FBナナイウィリアムズと、個人技に優れる選手への警戒感を強めた。

 一方の弱点はスタミナにあると見る。「特に最後の20分は疲れていた」と話したように、20日の米国戦から中5日と十分な調整期間があったサモアだが、足が止まる選手が多かった。実際、後半17分以降に6本中4トライを献上。「試合のテンポを上げたい」と日本が得意とするフィットネスの消耗戦に持ち込めば、1試合4トライ以上で与えられるボーナスポイントの獲得も見えてくる。

 小野とともに取材対応した沢木敬介バックスコーチは、具体的な戦術を明かす。23日のスコットランド戦で日本はパス&ランの攻撃に固執しすぎジリ貧になったと明かす。「キック、パスを含め、もっとスペースに対してチャレンジできた」と反省を生かし、本来は極力使用を控えるキックを解禁する可能性も示唆した。

 ラインアウトで3度のターンオーバーを許すなどセットピースでも弱点を露呈したサモア。日本は28日から本格的に再開する練習で生か死かを懸けた一戦へ戦術を磨く。

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