照ノ富士、来場所綱獲り望み 伊勢ケ浜審判部長「可能性出る」

[ 2015年9月28日 07:06 ]

右ひざをアイシングしながら報道陣の質問に答える照ノ富

大相撲秋場所千秋楽

(9月27日 両国国技館)
 2度勝つことはできなかった。優勝決定戦に持ち込みながら、敗れた照ノ富士は「言葉にできない。うれしいのもあるし、悔しいのもある」と複雑な思いを口にした。

 13日目に「前十字じん帯損傷で全治1カ月」の重傷を負った右膝は「昨日より痛みがあった」。それでも本割では一気に前に出て鶴竜を寄り切った。決定戦では力なく崩れたが会場から照ノ富士コールが湧き起こるほど盛り上げた。

 優勝にあと一歩と迫る12勝3敗で、来場所の綱獲りにわずかな望みをつないだ。伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)は取組前に「決定戦なら優勝に準ずる成績だよね。(来場所の綱獲りの)可能性も出てきますよね」と語った。北の湖理事長(元横綱)は「綱獲りは難しい」としたが「内容を見ないと分からない」と全勝優勝での横綱昇進は否定しなかった。照ノ富士は「ケガがひどくならずに終わってよかった」と話し、当面はケガの治療に専念する考えだ。

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