野球・ソフトなど5候補が有力 20年東京五輪の追加種目

[ 2015年9月16日 00:21 ]

 2020年東京五輪の追加種目選定で、最終選考に残った8候補のうち、野球・ソフトボール、空手、ローラースポーツ、スポーツクライミング、サーフィンの5候補が有力な情勢であることが15日、関係者への取材で分かった。大会組織委員会は今月末が期限となる国際オリンピック委員会(IOC)への提案に向けて議論を進め、28日の検討会議と理事会を経て最終決定する。

 IOCは若者に人気があるスポーツの追加を期待している。組織委の武藤敏郎事務総長は、15日の検討会議後の記者会見でIOCが追加分の選手数の上限を500人としているため、より多くの候補を採用できるように種目数や選手数を調整する可能性を示した。関係者によると空手の階級やローラースポーツの一部種目の削減などが検討される見通し。

 組織委はこの日の会議で、公式エンブレムの白紙撤回などを受け、選考の透明性を高めるために検討会議メンバーによる採点方式の導入を決めた。武藤事務総長は、国内外での普及度、運営コストなど5~10程度の評価項目を設けて点数化する考えを示し「それを踏まえた議論で意見が割れたら、多数決で決める」と述べた。

 組織委は1次選考を通過したボウリング、スカッシュ、武術を含めた八つの国際競技連盟に対して8月にヒアリングを行った。会場計画は、IOCが来年8月のリオデジャネイロ五輪前に開く総会で追加種目を正式決定した後に検討する。

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2015年9月16日のニュース