男子バスケ「Bリーグ」発表 川淵会長“潔白”ロゴに自信

[ 2015年9月16日 05:30 ]

会見でポーズをとる(左から)堀江氏、日本バスケットボール協会の大河事務総長、川淵三郎会長、田臥

 東京五輪と同じ轍(てつ)は踏まん!日本バスケットボール協会は15日、都内で来年秋に開幕する男子新リーグの名称およびロゴ発表会見を開き、リーグ名は「B・LEAGUE(Bリーグ)」に決まった。一方でロゴは20年東京五輪のエンブレムが盗作疑惑で撤回された問題を受け、入念な選考と調査を経て決定。B、L、Gの3文字をあしらった力強さを感じさせる“潔白”なロゴに、同協会関係者も自信を見せた。

 やはり話題の中心はロゴだった。会見内で行われた日本協会の川淵三郎会長、日本代表の田臥勇太(リンク栃木)、そしてホリエモンこと堀江貴文氏によるトークショー。印象を問われた堀江氏は、舌鋒(ぜっぽう)鋭く「ロゴ、パクリだったり、そういうのは大丈夫ですか?大丈夫ですか?」と突っ込んだ。百戦錬磨の同会長も、さすがに苦笑い。それでも「僕は意見は全く言ってない。若い女性の意見を聞けと言った」と選考の過程を明かした。

 ロゴデザインの選定を進める中で突如勃発した東京五輪のエンブレム盗作疑惑問題。同様の問題が発生する可能性を排除するため、同協会は入念に手順を踏んだ。まず、発表日から逆算し約2カ月前に実績あるデザイナーやデザイン会社を選定し応募開始。最終的には約10社から約100点の候補が挙がった。

 協会内での議論や、デザインに敏感な若い女性の意見を反映しながら、最終候補に残ったのは3点。最後は東京都と神奈川県内の3高校の男女バスケ部員計60人による投票と意見を集約し、決定した。高校生が最終決定に関わるのは画期的で、新リーグの葦原一正事務局長も「とにかく若い人に注目されるリーグにしたかった」と説明した。

 採用案は国際企業のブランド戦略も手がける英インターブランド社によるもの。費用も100万円以下と格安だ。一方で弁理士事務所に類似デザインの有無を調査依頼。同事務局長は「あの問題が起きて気になったが、長い時間をかけて調査した。自信を持って世に送り出す。(商標登録を)出願中です」と話した。

 リーグ分裂に端を発し、制裁危機を乗り越え、立ち上がる新リーグ。田臥が「子供たちも夢を持てる」と話した通り、新ロゴとともにバスケ界が新たな時代を迎える。

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2015年9月16日のニュース