松山、連覇へ首位発進!少ない歓声、拍手に闘志メラッ

[ 2015年6月6日 05:30 ]

2番、ティーショットを放つ松山(AP)

USPGAツアー メモリアル・トーナメント第1日

(6月4日 米オハイオ州ダブリン ミュアフィールド・ビレッジGC=7392ヤード、パー72)
 2連覇を目指す松山英樹(23=LEXUS)が8バーディー、ボギーなしの64をマークし、ボー・バンペルト(40=米国)と並んで首位に立った。松山の首位発進は今季のプレーヤーズ選手権以来で米ツアー2度目。石川遼(23=CASIO)は2バーディー、5ボギーの75と振るわず102位と大きく出遅れた。

 圧巻のラウンドだった。1番で2・5メートルの微妙な距離のパーパットを沈めてエンジンがかかった。2、3番はいずれも3メートルのチャンスをものにして加速。後半は11番から4連続バーディー。特にショットが絶好調で、フェアウエーを外したのも、パーオンを逃したのも1ホールのみ。いずれも1位の数値を記録した。

 「いい感じでフェアウエーを捉えたし、そのおかげでアイアンショットも良いところから打てた」と満足感をにじませた。ミュアフィールド・ビレッジGCは両サイドに深いラフが待ち構え、池やクリークがあるホールも多いが「フェアウエーが広くアイアンショットでピンを狙っていくという点では自分のスタイルに合っている」と相性の良さを感じており、その通り攻略してみせた。

 ショットの不安を口にしていただけに「なんで良くなったか全く分からない」と半信半疑の様子。ただ復調の兆しはあった。前日の練習中にアイアンを替えた。3週前のウェルズ・ファーゴ選手権から新しいアイアンを投入したが「あまりにもうまく打てなかったので戻してみたらどうだろうと思って」以前使用していたアイアンに戻した。

 モデル自体は同じだが、角度などが微妙に違うかつての武器を手にすると好感触がよみがえった。「練習の最後の方にいい感じに振れてきた。これだったらいけるかなという感じはあった」

 この日は米国の人気選手ミケルソン、ファウラーと同組で大勢のギャラリーが見守る中のラウンドだった。1番ティーでの選手紹介時には大歓声を浴びる2人を横目に「前年覇者なのに、なんで一番拍手が少ないのかな」と悔しい思いも味わったが、発奮材料にした。

 初めて首位発進したプレーヤーズ選手権は第2日に74を叩いて失速した。「調子が悪いときにいいスコアは続かない。あまり自分を信用していない。でも2日目も続けば、いけるかもしれない」。米ツアーでは日本人初の同一大会連覇へ。気を引き締めた。

 ▽昨年大会VTR 松山は初日70で回り21位発進。2日目に67をマークして4位に浮上すると、3日目には69を出して首位に2打差の3位まで順位を上げた。最終日は69で回り、通算13アンダーでケビン・ナ(米国)と並んでホールアウト。正規のラウンドの18番で1Wのシャフトが折れるアクシデントに見舞われたが、プレーオフを1ホール目で制して米ツアー初優勝を飾った。

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