カタール女子が参加中止 ヒジャブ禁止に納得できず

[ 2014年9月25日 19:01 ]

 韓国の仁川で開催されているアジア大会のバスケットボール女子で、イスラム教徒の女性が髪などを覆う「ヒジャブ」の着用を禁じられたカタール代表が、この種目の大会参加を取りやめたことが25日、チーム関係者の話で分かった。前日のモンゴル戦に続き、この日のネパール戦も試合を放棄した。26日に帰国するという。

 国際バスケットボール連盟(FIBA)は相手選手を負傷させる恐れがあるとして、ルールでヘアアクセサリーなどの着用を禁じており、頭全体を覆うヒジャブは規定に反するとしてモンゴル戦の直前に外すよう求めた。カタールは受け入れずに退場し、25日は試合会場に現れなかった。

 スポーツ界ではイスラム教徒の女性の参加を促す動きが2012年ロンドン五輪前後から盛んになり、同五輪の柔道女子にサウジアラビア選手が初めて出場した。今大会もサッカーなどではヒジャブを着けた選手が問題なく参加している。(共同)

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