【仁川からの風】アジア大会 分散開催、移動に負担

[ 2014年9月25日 10:35 ]

 今大会の会場は広範囲に分散している。開閉会式や陸上競技が行われるメイン会場「仁川競技場」は、取材拠点からバスで1時間近く。五輪では常識となっている車道の関係者専用レーンもなく、渋滞に巻き込まれる。仁川市以外の13の競技場はさらに遠い。

 仁川市西区にある仁川競技場周辺は緑が多い。大会後は映画館やスーパーなど商業施設を建てる計画もある。大会組織委員会は「西区は開発が遅れた地域なので、わざとそこに建てた」。分散した開催は各地域を平等に発展させる狙いがある。

 ただ、これだけ広範囲だと選手も移動に負担が掛かる。翻って、2020年東京五輪は招致段階の「選手村から半径8キロ圏内」の公約が後退しつつある。6年後、各国の選手から不満が出なければいいのだが。(新井隆一)

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2014年9月25日のニュース