森田伸び伸び68 予選突破で3日目“ホステス”本領

[ 2014年7月13日 05:30 ]

8番、駆け足で2打目地点へ向かう森田理香子

USLPGAツアー 全英リコー女子オープン第3日

(7月12日 英国サウスポート ロイヤルバークデールGC=6458ヤード、パー72)
 大会スポンサーのリコーと所属契約を結ぶホステスプロが意地を見せた。60位で予選を通過した森田理香子(24=リコー)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算2オーバーの20位に浮上した。日本勢は11人中8人が決勝ラウンドに進出。16位から出た宮里藍(29=サントリー)は4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72と踏ん張り、通算1オーバーの17位。朴仁妃(26=韓国)が通算4アンダーで単独首位に立った。

 全英らしからぬ快晴の中、森田が順調にスコアを伸ばした。今大会初めてマークするアンダーパーに「もったいないボギーもあったが、それ以上に良いショットが打てた」と胸を張った。

 第2日はカットラインぎりぎりの60位での予選通過だった。大原キャディーは「第2ラウンドの前半は第1打、第2打とショットが一定のリズムで打てていなかった」とショットが乱れていた要因を分析。森田もそれを理解していた。「前日の後半からリズムは修正できた」と言うように、第2ラウンドの14番パー3では、あと少しでホールインワンというピンをかすめるスーパーショットでバーディー。結果的にこの一打が決勝ラウンド進出につながった。

 メジャーの舞台で修正能力の高さを見せ、この日もショットは安定した。1番で4メートルを沈めてバーディーを先行させると続く2番でもバーディー。「きょう68で回れたのは、凄いいいスタートが切れたから」と連続バーディーで波に乗った。17番パー5は残り229ヤードの第2打を5Wでピン奥2メートルに2オン。惜しくもイーグルパットは外したが、OKバーディーでスコアを伸ばした。

 初出場の昨年も予選を突破したが、第3ラウンドで失速。風速17メートル超の強風にショットが乱され、自己ワーストの86を叩いた。その後、日本ツアーの賞金女王に輝くなど大きく成長して臨む2度目の舞台。“鬼門”で昨年より18ストロークも少ないスコアでホールアウトし「予選を通るだけでもダメ」の言葉通り、リベンジを果たした。

 師匠の岡本綾子とは連絡を取り合っている。具体的な内容は「秘密です」と明かさなかったが、技術面の修正も受けた。師匠からは「頑張って」とエールも送られた。弟子は「あとは上に行くだけ」と、期待に応えるべく上位をにらんでいた。 

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2014年7月13日のニュース