遼“ミスター御前バーディー”で1年8カ月ぶりV射程

[ 2014年7月6日 05:30 ]

ホールアウト後、長嶋茂雄大会名誉会長(右)と話す石川遼

男子ゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第3日

(7月5日 北海道千歳市 ザ・ノースカントリーゴルフクラブ=7050ヤード、パー71)
 石川遼(22=CASIO)が“ミスター御前バーディー”で逆転優勝を射程に捉えた。11位で出て、この日のベストに並ぶ67、通算6アンダーで首位と2打差の3位に浮上した。最終18番は大会名誉会長でプロ野球巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏(78)が見守る中、バーディーを奪い1年8カ月ぶりの優勝に望みをつないだ。松山英樹(22=LEXUS)は71で通算イーブンパーの23位。69の小田孔明(36=フリー)が通算8アンダーで首位に立った。
【第3R成績】

 ホールアウトした石川が真っ先に向かったのは里見治大会会長と観戦していた長嶋氏が待つ50メートル先の観覧席だった。バーディーで締めた18番のグリーンを降りると、駆け足で丘を上り、脱帽して左手で握手した。恐縮した22歳は「お久しぶりです」とあいさつ。すると2年ぶりに再会したミスターから「ナイスバーディー。いけるよ、いけるよ。あした(の展開は)分からないから頑張ってね」と激励の言葉。石川は「かなり背中を押していただいた」と逆転Vを狙う最終日へ、テンションが上がるのを感じた。

 憧れの長嶋氏が見守る18番パー5で魅せた。残り265ヤードあるラフからの2打目を「ピン横に落ちて奥のスタンドまで転がってもいい」と4Wでフルスイング。芝が絡み、右へ飛び出したが、グリーンエッジに落ちて奥のラフへ転がった。3打目を80センチに寄せた直後、初めて長嶋氏の存在に気付き「以前は日曜日にお会いしていたので、まさか土曜からいらっしゃるとは」と驚いた。それでも、大事な一打を落ち着いて沈めて3位に浮上し「イーグルのチャンスもあったので。決められればもっと喜んでいただけたのに」と悔しそうにしながらも「でも最低限のバーディーはお見せできた」と胸を張った。

 海の向こうでもまれ、ピンチでも冷静になった。フェアウエーキープ率は28・57%で最下位の69位。パー3以外の14ホールで4回しかフェアウエーを捉えていない。だが、1Wを右ラフに入れた13番パー4、14番パー4も第1打を左の林に入れたが、ともにフェアウエーに刻み、アプローチとパターでしのぎパーを拾った。イチかバチかの勝負に出ていた若かりしころは昔話。予選同組だった小田孔が「大人になった」と称えた冷静なマネジメントを、参戦2年目の米ツアーで身に付けた。

 ツアー通算10勝のうち逆転優勝は3度で、10年の中日クラウンズでは6打差をひっくり返した。最終日も来場する長嶋氏は「あしたが楽しみ」と言い、会場を引き揚げた。初めて大会を2日間観戦するミスターに「熱い思いが伝わってきた」と石川。その目は12年11月の三井住友VISA太平洋マスターズ以来となる優勝の2文字しか見えていない。

 ≪フェアウエーキープ率最下位も≫優勝の鍵を握るのはティーショットだ。パーオン率61.11%で26位ながら石川のパーキープ率は94.44%で3位。この日はバンカーに2度入れ2回ともセーブ。9番は深いバンカーから30センチにつけてパーを拾った。平均パット1.545で2位とパッティングがさえているだけに、最下位の69位だったフェアウエーキープ率28.57%を調整すればパーオン率も上昇。ショットとパットがかみ合い優勝も見えてくる。

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