五輪不測の事態に備える 米がロシア支援の用意伝達 テロを念頭

[ 2014年1月21日 10:40 ]

 米国防総省の報道担当者は20日、ロシア南部ソチで2月に開催される冬季五輪で不測の事態が起きた場合、米国は海軍力などを用いて全面的に支援する用意があるとロシアに伝えていることを明らかにした。

 大規模テロなどの可能性が念頭にあるとみられ、黒海展開の艦艇2隻が使用可能になるという。ただ、現段階では支援の必要は生じていないとしている。ソチは黒海に面している。

 米CNNテレビ(電子版)は20日、米政府当局者の話として、テロなどが起きた場合の米選手団救助に備え、黒海への艦艇派遣に加え、C17輸送機を数機ドイツに待機させ、約2時間で現地展開できる態勢を整えると伝えた。米国務省が契約する他の航空機の活用も検討するという。

 ソチ五輪をめぐっては、南部カフカス地方のイスラム武装勢力メンバーとみられる男2人が、攻撃予告の動画を20日までにインターネットに公開した。

 ロシアのプーチン大統領は19日放映の内外テレビとの会見で「参加者と観客の安全確保に全力を注ぐ」と述べ、万全のテロ対策を取る決意を示している。(共同)

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2014年1月21日のニュース