主将・葛西“若貴流”決意表明「不撓不屈」「一意専心」

[ 2014年1月21日 05:30 ]

決意表明する葛西主将(中央)(右は田畑副将)

 2月7日に開幕するソチ五輪・日本代表選手団の結団式と壮行会が20日、都内のホテルで行われた。夏冬通じ歴代最年長主将に選ばれたノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(41=土屋ホーム)は、選手を代表して決意表明。同学年の元横綱・貴乃花(現貴乃花親方、本紙評論家)と元横綱・3代目若乃花(現タレント・花田虎上)にならい「不撓(ふとう)不屈」「一意専心」と四字熟語の“口上”で五輪に懸ける思いを示した。

 ジャンプ界の「レジェンド」にとって、大関や横綱の“昇進伝達式”のような晴れの舞台だった。7度目の五輪出場は冬季史上最多でも、主将を務めるのは初めて。副将の田畑、旗手の小笠原とともに葛西は緊張の面持ちで壇上へ上がった。

 会場は610坪の広さを持つ都内でも有数の宴会場、グランドプリンスホテル新高輪「飛天の間」。秋篠宮ご夫妻をお迎えし、選手・関係者もずらり。その前で「一人一人が不撓不屈の精神で取り組んできたトレーニングと、ソチに懸ける熱い思いをチームジャパンとして集結し一意専心、競技に挑みます」とどこかで聞いたことのある四字熟語をちりばめながら宣誓した。

 「不撓不屈」とはかつて貴乃花が大関、横綱昇進時に用いた言葉。そして「一意専心」は若乃花が大関昇進の際に使ったものだ。文面は日本オリンピック委員会が考案したが、72年生まれの葛西は貴乃花と同い年の若貴世代。結団式を終えると「一つのことを諦めずにやっていく。強い気持ちで曲げずにやっていく。その通りの気持ちでメダルが獲れればいい」と若貴のように“五輪道”にまい進する決意をあらためて示した。「W杯優勝が懸かったこないだの2回目のジャンプの方が緊張したね」と振り返る姿には大役を果たし終えた安堵(あんど)感がにじんだ。

 国技の相撲にあやかった決意表明。20年東京五輪の開催も決定し、どの競技というのではなく、五輪そのものも日本にとって“国技”となりつつある。葛西は「20年東京五輪まで勢いをつける意味でもソチではたくさんメダルを獲りたい」と目標を掲げた。レジェンドの呼び名に「まんざらでもない」と笑いながら「まだ金メダルはない。それを獲ってあらためて僕から“レジェンド・カサイです”と言いたい」と意気込む41歳。その活躍が五輪への注目をますます高めることは間違いない。

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