藤田光里ホロ苦プロ初V「悪いゴルフして悔しい」

[ 2013年12月14日 05:30 ]

優勝カップを手に笑顔の藤田光里

LPGA新人戦加賀電子カップ最終日

(12月13日 千葉県長生郡長南町 グレートアイランド倶楽部=6390ヤード、パー72)
 強風が吹く難コンディションの中、首位から出た藤田光里(ひかり、19=フリー)が3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの75とスコアを落としたが、通算1アンダーで逃げ切り、プロ初優勝を飾った。3打差の3位から出た成田美寿々(21=フリー)は73で回り、1打差の2位で今季最終戦を終えた。

 初優勝の味はちょっぴりほろ苦かった。藤田は「優勝した喜びはあるが、悪いゴルフをした悔しさが大きい」と苦笑いを浮かべた。

 苦しみながらも冷静さが光った。最終18番は得意の1Wが強風に流されて右ラフへ。目の前の木が邪魔でグリーンを狙えなかったが、1打差に追い上げた同組の成田が第2打をピンまで20メートルに乗せたのを見て「あれなら2パットのパーだから、私はボギーでプレーオフでいいや」と切り替えた。第2打をフェアウエーに出して3オン2パットのボギー。成田も3パットでボギーを叩いたため、1打差を守りきった。

 札幌市出身で、J2札幌のMF神田夢実は小中学校の同級生。中学の卒業式では一緒に写真を撮り、「お互いに頑張ってこの写真を価値あるものにしよう」と誓い合った。「とても刺激を受けている」という友人にいい報告ができそうだ。14年のツアー出場権を懸けた3次予選会と最終予選会ではいずれもトップ通過。今回の優勝で“3連勝”と勢いを増す19歳は「勝てるプロになりたい」と言い切った。北の大地が育んだ色白美人が来季のレギュラーツアーを大いに盛り上げる。

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2013年12月14日のニュース