松山 伸ばせず21位 米シードお預け、次戦全米プロで決める

[ 2013年8月6日 06:00 ]

3番、右ラフに打ち込んだ松山の前をリスが…

世界ゴルフ選手権シリーズ ブリヂストン招待最終日

(8月4日 米オハイオ州アクロン ファイアストーンCC=7400ヤード、パー70)
 17位から出た松山英樹(21=東北福祉大)は3バーディー、4ボギーの71、通算1オーバーの281で21位に終わった。首位で出たタイガー・ウッズ(37=米国)はイーブンパー、70で回り通算15アンダーで優勝。大会通算8勝目、ツアー通算79勝目を挙げて、サム・スニード(米国)が記録した歴代最多82勝にあと3勝と迫った。小平智(23=フリー)は73で通算13オーバーの65位、谷口徹(45=フリー)は73で通算20オーバーの71位だった。

 松山のシード権“当確”は持ち越しとなった。アウトで1つスコアを伸ばしながら、後半3つのボギーを叩き通算1オーバー。21位タイで賞金8万1167ドル(約810万円)を加え今季獲得額は58万3074ドル(約5830万円)。現時点で賞金ランクはシードラインの125位相当に入ったが、昨季の賞金シードラインの賞金額64万7510ドルには6万4436ドル及ばず、「ここでシードを決めたかった。来週(全米プロ選手権=8日開幕、米ニューヨーク州)やってシード決めないと大変な状況になる」と危機感を漂わせた。

 それでも、終盤には底力を見せた。16番パー5は3打目をグリーン手前の池に落としながら、打ち直しの5打目を寄せてボギーでしのいだ。17番パー4は4・5メートルを沈めてバーディー。気持ちも乗った18番は2メートルのパーパットをねじ込んだ。「ショットがひどい4日間だった。アプローチが良くなっているのが救い」と課題と収穫を口にした。

 最終戦のウィンダム選手権(15日開幕、ノースカロライナ州)は出場権がなく現在、関係者を通じて推薦出場の可能性を探っているが、まずはメジャー最終戦の全米プロ選手権で上位25位以内に入りシード権獲得を確実なものとする。

 全英オープンからの慣れない長距離移動に加え、連戦でスタミナが消耗。ショットの精度が上がらない現状に「(移動は)少なからず影響している」と認めた。シードが決まらなければ8月末から4試合行われる下部ツアーの入れ替え戦も視野に入れている。崖っ縁に立たされた怪物は「来週はしっかり予選通過して、優勝争いをできるプレーをしないといけない」と力強く語り、次週の会場へと向かった。

 ▼65位小平智 23歳でこの場に立てたことは幸せ。この経験を日本ツアーで生かしていきたい。(海外選手のロングアイアンの精度の高さを痛感)

 ▼71位谷口徹 毎回ここに来て、いい勉強させてもらってます。飛行機代という高い授業料払ってますけど。(最終日は今週最多4バーディー)

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2013年8月6日のニュース