全柔連 新会長は14日に選出、下旬に新体制発足

[ 2013年8月6日 18:00 ]

 続発した不祥事の責任を取って上村春樹会長が8月中の辞任を表明している全日本柔道連盟(全柔連)は6日、東京都文京区の講道館で常務理事会を開き、14日に開催する臨時理事会で新会長を選出する方針を打ち出した。今月下旬に招集する臨時の評議員会と理事会での承認を受け、新体制が発足する。

 宇野博昌広報委員長が明らかにした。新会長は外部からの登用が濃厚となっており、12日の常務理事会で具体名を挙げて検討に入る。宇野委員長は「受けていただく方には12日までに内諾を得なければ、14日の理事会に間に合わない」と述べた。

 常務理事会は上村会長のほか、山下泰裕理事や女性として初めて就任した田辺陽子理事ら11人で構成。新会長や新執行部の選考は4人のチームに委ねられており、この日の会合では候補者の名前などは挙がらなかった。

 第三者委員会から不正な受給、流用があったと指摘された6055万円の返還方法について協議した後、全柔連代理による弁済が日本スポーツ振興センター(JSC)の承認を受けた。会合では理事会の責任も追及する方針で一致した。JSCの請求額に基づき、理事と受給者の負担配分を決めて支払われる。

 宇野委員長によると、吉村和郎前強化委員長や日本男子の篠原信一前監督、日本女子の園田隆二前監督ら約60人の指導者らに対し、山下理事と斉藤仁強化委員長らの協議で返還対象者を決める。宇野委員長は「(不正受給の)責任者にはそれなりの額が決められると思う」と話した。

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2013年8月6日のニュース