有村 4打差7位発進!雨で方向重視が奏功

[ 2013年6月9日 06:00 ]

第1ラウンド、17番でパーパットを沈め、ギャラリーの声援に応える有村智恵。1アンダーで7位につけた

USLPGAツアー全米女子プロ選手権第1日

(6月7日 米ニューヨーク州ピッツフォード・ローカストヒルCC=6534ヤード、パー72)
 有村智恵(25=日本ヒューレット・パッカード)が3バーディー、2ボギーの71で回り、1アンダーで首位と4打差の7位と好スタートを切った。宮里藍(27=サントリー)は2オーバーの32位、宮里美香(23=NTTぷらら)は5オーバーの89位。チェラ・チョイ(韓国)が67で単独首位に立った。

 有村は、雨が降り出した午後のスタート。多くの選手がスコアメークに苦しむ中、3バーディー、2ボギーで回り首位と4打差の7位につけた。

 「本当に距離が長かったですね」。水を含んだフェアウエーはランがほとんど出ない。「乾いている時に比べたら30ヤードくらい違った」。キャリーが少ない有村には不利な条件の中、自分のゴルフに徹した。飛距離を欲張らず、まっすぐ飛ばすことに集中した。「軌道のイメージを持ったままシンプル」に淡々とスイングし、狭いフェアウエーを7割以上も捉えた。

 「パッティングの時もしっかりとした転がりをイメージできた」。パットはラインを読んだら「決めたところに迷いなく」打った。インから出て15番は5メートル、3番では10メートル弱のバーディーパットを決めた。3~5メートルの難しいパーパットもきっちり沈めた。

 米ツアーに本格参戦した今季は序盤に苦しんだ。「構えた時にたくさんのことが頭をよぎっていた」とその原因を明かした。悩みを吹っ切るため、テレビの映像や、携帯電話に保存している、昨年日本で勝った時の動画を見た。「いいプレーをしている時は構えて打つまでが早い」と気付いた。実践すると、リズムが良くなった。前週のショップライト・クラシックでは今季最高の5位。「信じてやれば、いい結果が出るんだな。いい循環が来ている」と自信がよみがえった。

 「自分の良さをもっと出しながらゴルフを続けていけたらいいなと思う」。切れのあるショットでピンを攻める持ち前の攻撃的なゴルフで、さらに上位を目指した。

 ≪有村 第2ラウンドはスコア伸ばせず≫第2ラウンドは曇り空の下で始まった。有村は出だしの1番と2番ともに2オンできなかったが、きっちり寄せてパーセーブ。その後もパーを重ねて、5番パー3で第1打をピンそば50センチに付ける会心のショットで初バーディーを奪った。だが、9番でボギーとし、後半に入って16番でバーディーも、最終18番でボギー。2バーディー、2ボギーの72と、スコアを伸ばせず1アンダーでホールアウトした。片平は1バーディー、3ボギーで、通算11オーバーとなった。

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