19歳加藤 2位で代表前進「よく耐えられた」

[ 2013年6月9日 06:00 ]

男子個人総合1回目 加藤凌平の跳馬

 体操のNHK杯第1日は8日、世界選手権(9~10月、ベルギー)代表選考会を兼ねて東京・国立代々木競技場で行われ、男子は19歳の加藤凌平(順大2年)が2位につけ、代表入りに一歩前進した。今大会の代表決定は個人総合の1人で、最終日は1・125点差3位の野々村笙吾(19=順大2年)との争いとなりそうだ。すでに代表に内定している内村航平(24=コナミ)が圧巻の首位発進。また、女子は寺本明日香(17=レジックスポーツ)と内山由綺(15=スマイルク)がトップに並んだ。女子はこの日の得点を持ち越さず、最終日の9日に行う2回目と全日本からの持ち点の合計で優勝を争う。

 最終演技の鉄棒を終えると、右肩を押さえてフロアにへたりこんだ。個人総合での世界選手権代表入りを目指す加藤にとっては大きな初日を乗り越え「よく耐えられた」と息を吐き出した。先月19日、東日本学生選手権の会場で練習中につり輪のワイヤが切れ、肩を痛めた。回復優先で練習が不足し「スタミナが持つかどうか心配しながら」の演技。それでも先月の全日本選手権から持ち越した得点では同級生のライバル野々村と1・025点差だった差を、1・125点に広げた。「(野々村を)意識はするけど、きょうみたいに粘り強く演技できれば逃げ切れる」。19歳は力を込めた。

 ▽男子個人総合1回目 (1)内村航平(コナミ)181・825点(持ち点91・175、1回目90・650=床運動15・800、あん馬14・600、つり輪15・100、跳馬15・550、平行棒14・700、鉄棒14・900)(2)加藤(順大)177・875点(3)野々村笙(順大)176・750点(4)田中和(徳洲会)175・300点(5)小林(コナミ)174・275点(6)田中佑(コナミ)174・200点

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2013年6月9日のニュース