ナダル 4時間37分の激戦制し決勝進出

[ 2013年6月9日 06:00 ]

男子シングルス準決勝でジョコビッチを破り、喜ぶナダル

テニス全仏オープン第13日

(6月7日 パリ・ローランギャロス)
 男子シングルス準決勝で、4年連続8度目の優勝を目指す第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)が4時間37分に及ぶ熱戦の末、6―4、3―6、6―1、6―7、9―7で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を下した。4大大会初制覇に挑む第4シードのダビド・フェレール(スペイン)は6―1、7―6、6―2で第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を下し、9日に行われる決勝はスペイン勢対決となった。

 ナダルがジョコビッチとの「事実上のファイナル」を制して決勝進出。4大大会では史上初の同一大会8度目の優勝へ王手をかけた。「とにかくノバク(ジョコビッチ)に感謝したい」。ライバルへの賛辞が真っ先に口をついた4時間37分の死闘。第4セットをタイブレークで落とし、最終セットでは3―4とリードを許してから逆転した粘りは驚異の一語だった。前人未到の偉業にあと1勝。赤土の絶対王者は簡単に負けない。

 ≪ジョコビッチ 昨年の決勝に続きまた苦杯≫フルセットに持ち込んだが、昨年の決勝に続いて赤土の王者に屈した。ジョコビッチは「どちらに転んでも不思議ではない試合で向こうに転んだ」と敗北を受け入れた。第5セットに好機はあった。4―3で迎えた第8ゲーム。ジュースの場面でスマッシュを叩きつけたが、勢い余って体がネットに触れ、相手の得点になった。このゲームでブレークを許し、ナダルを勢い付けたこともあり「私が取るべきポイントだった」と残念がった。

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2013年6月9日のニュース