錦織 金星翌日、格下に苦杯「気持ちが消極的に」

[ 2013年5月12日 06:00 ]

男子シングルス準々決勝でパブロ・アンドゥハールに敗れ、4強入りを逃した錦織圭

マドリードOP男子準々決勝 錦織3―6、5―7アンドゥハール

(5月10日)
 世界ランク16位で第14シードの錦織圭(23=日清食品)は、準々決勝で格下に敗れ4強入りを逃した。主催者推薦の世界ランク113位、パブロ・アンドゥハール(27=スペイン)に3―6、5―7のストレート負け。前日には元世界ランク1位のロジャー・フェデラーから金星を挙げたものの、今大会上位選手を倒して波に乗る伏兵の前に屈した。

 憧れの選手に思い切り挑んだ前日のフェデラー戦。一方で格下相手に準決勝進出を懸けて戦ったこの日のアンドゥハール戦。試合を取り巻く状況の違いが、錦織に微妙に作用した。

 「リターンが全く入らなくて大事なポイントが取れなかった。思い切りいけず、どんどん気持ちが消極的になった」と反省したように、前日の攻撃的なテニスは影を潜めた。アンドゥハールは世界ランク113位だが、1回戦で同11位のチリッチ(クロアチア)を破って勢いに乗るクレー巧者。錦織は高く弾むサーブにてこずり、長いラリーで競り負けた。第1セット、3―5からの第9ゲームは、7度ものブレークポイントを生かせずに落とした。

 「大きな勝ちの後は難しいけど、あまりよくない中でも勝っていかないといけない」。気持ちの切り替えはできていたというが、精神的にも受けに回った。苦手としてきたクレーコートの大会は今季2戦目。「まだまだ課題は残る。クレーでの戦いを自分のものにできていない」と前日の喜びを忘れ、次なる課題に目を向けた。

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2013年5月12日のニュース