森田 パットが好調!メジャー初制覇王手

[ 2013年5月12日 06:00 ]

<ワールドレディスサロンパスカップ3日目>18番、ティーショットを放つ森田理香子

女子ゴルフツアー・ワールド・レディース・サロンパスカップ第3日

(5月11日 茨城県つくばみらい市・茨城ゴルフ倶楽部西コース=6669ヤード、パー72)
 今季好調の森田理香子(23=リコー)がメジャー初制覇に王手をかけた。4位から出て、ボギーなしの4バーディー、68と伸ばし通算7アンダーで2位に2打差をつけた。師匠の岡本綾子(62)の教えを守り、雨中でも安定感のあるプレーを見せた。過去3年は外国勢が優勝している大会で、屈辱の4連敗を阻止する。佐伯三貴(28=日立アプライアンス)は72の通算5アンダー、2位で出場3試合連続優勝に望みをつないだ。

 最終18番で6メートルのバーディーパットをショートした森田は、悔しげな表情を浮かべた。それでもノーボギーの安定感で68をマーク。自身初のメジャー制覇に大きく前進して「パットが良くて何とかアンダーパーで回れた。今週はパットが調子良いです」と笑顔を見せた。

 1番パー4で残り98ヤードの第2打を1メートルにつけバーディーを先行させた。3番パー5は第3打をグリーン奥にこぼしたが、パターで6メートルを沈めバーディーとした。「(パットの際)ヘッドアップする癖があり、それを岡本(綾子)さんから指摘され意識した」。第1打を左の林に曲げた10番パー4は1・5メートルを沈めてパーセーブ。唯一のピンチを乗り切ると、13番で2メートル、14番では4メートルを沈めて2位グループを引き離した。

 前日から9度近く気温が下がり、冷たい雨の中でのラウンドとなった。雨を苦手とする選手もいるが「雨は嫌いじゃない。グリーンも止まるし、キャリーの出る選手は得する」。国内屈指の飛ばし屋にとってはランの出にくい状況でも問題なし。スマホには岡本のスイングの連続写真を保存し、機会があれば繰り返しそれを見るようにしている。雨の悪天候でもゆったりとしたテンポのスイングを意識することで、好ショットにつなげた。

 岡本のメジャー初優勝は28歳の日本女子プロ。通算62勝を誇る師匠とは単純に比較はできないが、23歳で優勝すれば目標とする人に一歩近づく。そして、母の日に首位で迎えるメジャー最終日。「母が来ているので頑張って勝ちたい。岡本さんに少しでも近づけるようにしたい」。その瞳がキラリと光った。

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2013年5月12日のニュース