新しいもの取り入れる筑波大の伝統 国立人気も追い風

[ 2013年1月3日 06:58 ]

<東海大・筑波大>決勝進出を決め、抱き合って喜ぶ筑波大フィフティーン

ラグビー全国大学選手権 筑波大28-26東海大

(1月2日 東京・国立競技場)
 残り5分での逆転劇の末、国立大初の決進出を果たした筑波大。1924年(大13)に誕生した東京高等師範のラグビークラブが前身という古い歴史を持つラグビー部だが、新しいものを積極的に取り入れる伝統がある。

 有名なのが79年に国内初の外国人コーチ、元スコットランド代表のジム・グリーンウッド氏を招き、日本で初めて「スクリューパス」を導入したことだ。

 選手の自主性を重んじる伝統もあり、練習メニューの決定や試合分析も選手が主導。寮はなく、先輩、後輩の関係も厳しくない。それが、壁を突破できない原因ともされてきたが、元日本代表スタッフの古川監督の就任と、近年の有望選手の大量入部で強化が進んだ。

 有望選手の入部は、教員の就職難や不況の影響で国立大への進学が見直されたことに加え、この伝統が支持され始めた背景がある。

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2013年1月3日のニュース