田知本愛燃えた 世界団体Vでリオへ好発進

[ 2012年10月29日 06:00 ]

中国を破って優勝を決め、喜びの表情を見せる日本女子の園田隆二監督(中央)、田知本愛(左端)ら

柔道世界団体選手権第1日

(10月27日 ブラジル東部サルバドル)
 27日、女子を行い、日本は決勝で中国を3―2で下し優勝した。日本はロンドン五輪代表を欠く陣容で臨み、決勝は橋本優貴(コマツ)、山本杏(神奈川・桐蔭学園高)が一本勝ちした後、阿部香菜(三井住友海上)、今井優子(了徳寺学園職)が敗れたが、田知本愛(ALSOK)が終盤に技ありを取って優勢勝ちした。体重別の5人一組の16チームがトーナメント方式で争い、日本は1回戦で英国、準々決勝は地元ブラジル、準決勝では強豪キューバを破って勝ち進んだ。

 「絶対に勝ちたかった」。世界ランキング1位にもかかわらず、ロンドン五輪出場を逃した悔しさを今大会にぶつけた田知本愛は複雑な表情で振り返った。「自分で取らなければならないという気持ちで戦った」。準決勝までの3試合は全て投げ技で一本勝ち。決勝は2勝2敗で大将戦にもつれ込み、相手は昨年の世界選手権銀メダルの強敵、秦茜(シンセン)だった。

 序盤は攻めあぐねて先に指導を受けたが、残り29秒で技ありを奪って優勢勝ち。リオデジャネイロ五輪が開かれるブラジルでの勝利に「いいスタートが切れた。人任せでなく自分で取るという気持ちで戦えた」。自信を深め、静かに闘志を燃やした。

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2012年10月29日のニュース