小平1000メートルも圧勝 大会新で4連覇

[ 2012年10月29日 06:00 ]

女子1000メートルで4連覇を果たし、スタンドの声援に笑顔を見せる小平奈緒

スピードスケート全日本距離別選手権最終日

(10月28日 長野市エムウエーブ)
 女子1000メートルで、小平奈緒(26=相沢病院)が1分16秒14の大会新記録で4連覇し、2年連続で500メートル、1500メートルとの3冠に輝いた。3年ぶり出場の岡崎朋美(41=富士急)は15位だった。男子1000メートルは羽賀亮平(24=日本電産サンキョー)が1分10秒54で初優勝した。女子3000メートルは穂積雅子(26=ダイチ)が4分8秒19で制した。

 安定感抜群の滑りだった。女子1000メートルの小平は約1週間前の記録会で出した国内最高記録(1分15秒97)には及ばなかったが、同走した2位の住吉に1秒57の大差をつける圧勝。「前回大会より記録が上がったので良かった。合格点」と笑顔を見せた。

 前日は2レースで争った500メートルで国内最高を連発し、1500メートルも制した。「体へのダメージが大きかった」と疲労は隠せず、最後の1周は伸びを欠いたが、ぐっと膝を折った低い姿勢は最後まで崩れなかった。「昨季より姿勢は下がったと思う」と手応えを口にする。

 500メートルとこの種目は4連覇し、昨年に続く3種目制覇を果たした。昨年まで2度、レスリング女子日本代表の合宿に参加させてもらった。ともに汗を流した吉田沙保里は世界大会13連覇で国民栄誉賞受賞が決定。「吉田さんに比べれば、小さな連覇です。このまま勝ちをつなげていきたい」と浮かれる様子はない。常に高いレベルを見据える26歳のエースは「W杯の初戦からしっかり存在感をアピールしたい」と世界の舞台での戦いが待ち遠しそうだった。

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2012年10月29日のニュース