明子ベテランパワーで2位 “飛び過ぎ”回避の機転光った

[ 2012年10月29日 06:00 ]

表彰式でメダルを手に笑顔を見せる(左から)2位の鈴木明子、優勝したケイトリン・オズモンド、3位の村上佳菜子

フィギュアスケートGPシリーズ第2戦 スケートカナダ最終日

(10月27日 カナダ・ウィンザー)
 ベテランの対応力が光った。女子の鈴木はSP5位からフリーで2位まで巻き返した。「冷や汗もの。頭の方がいっぱいいっぱいで、4分滑っても体が疲れなかった」と苦笑い。連続ジャンプを二つ跳んだ後、単発で跳ぶ予定だった3回転フリップに、勢い余って1回転ループを付けてしまった。3度までしか得点対象にならない連続ジャンプを予期せぬ形で使い切り、演技構成の大幅な変更を強いられた。

 予定していた連続ジャンプを単発にして“跳び過ぎ違反”を避け、曲が数秒余ると察知すると、当初の振り付けにはなかった動きを加えた。「考えながら滑っていたので動きに迫力がなかったが、最善の策を取った」と長久保コーチ。フィギュア界では大ベテランの27歳が、肝を冷やしながらもGP初戦で好スタートを切った。

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2012年10月29日のニュース