栃煌山、夢実現「世界がよく分からなくなった」

[ 2012年9月18日 20:12 ]

栃煌山のはたき込みに手をつく白鵬

大相撲秋場所10日目

(9月18日 両国国技館)
 「自分で座布団を舞わせたかった」。栃煌山が白鵬への15度目の挑戦で初金星。夢に描いた景色を実現させ「勝った瞬間、世界がよく分からなくなった」と、こみあげる興奮を必死に抑えて宙を見上げた。

 白鵬の鋭い立ち合いに後退したが「いつもよりも上体が起きなかった」。右差しを嫌って作戦通り左へ回ってはたくと、これがタイミングよく決まって手をつかせた。

 今場所の番付なら、前頭5枚目で横綱戦は組まれない。好調を買われて巡ってきた機会でつかんだ大きな懸賞の束。「手からはみ出たのは初めて」と笑みがこぼれた。

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2012年9月18日のニュース