宮里藍 米メジャー初制覇へ「我慢のゴルフ」で1差発進

[ 2012年6月9日 06:00 ]

第1ラウンド、13番でパーを決め、ガッツポーズの宮里藍

USLPGAツアー全米女子プロ選手権

(6月7日 米ニューヨーク州ピッツフォード ローカストヒルCC=6534ヤード、パー72)
 メジャー初制覇を目指す宮里藍(26=サントリー)が首位と1打差につける好スタートを切った。ボギーなしの2バーディーで回り、2アンダー、70をマーク。宮里美香(22=NTTぷらら)らと並んで4位の好位置につけた。トップは3アンダーのライアン・オトゥール(25=米国)ら3人で、上田桃子(25=フリー)と野村敏京(19=フリー)は74で39位、金子絢香(22=フリー)は80で131位と出遅れた。

 持ち味を存分に発揮した宮里がメジャー初制覇へ狙い通りの好スタートを切った。終盤の8番パー5では残り58ヤードをSWで1・5メートルにつけてこの日2つ目のバーディー。ボギーなしのラウンドに「トータルの内容としては満足している。2アンダーはいい位置」と笑顔で振り返った。

 ショットは「タイミングが合わずに我慢のゴルフだった」と精度はいまひとつながら、23パットと好調なパッティングでスコアをつくった。インから出て12番で2メートルを沈めてバーディーを先行させた後、13番でカラーからの4メートルを沈めてパーをセーブ。「気持ち的にも大きかった」と力強いガッツポーズを見せた。

 メジャーを獲りたい気持ちはある。だが、だからといって力まずに自然体で入れるのが宮里の強みだ。世界ランク1位のヤニ・ツェンと自身を比較しながら、「彼女はメジャーになった時にまた違う集中力が出てくる。いろんなことがうまく整理できてるからだと思う。でも、選手それぞれ違う。私はメジャーだからといって凄くスイッチが入るわけではなく、自分のやるべきことを淡々とやるタイプ」と勝つために何をすべきかを理解。粘り強いプレーこそが一番の近道と分かっている。

 難セッティングのメジャーでは何が起こるか分からない。「一打ずつ丁寧にプレーしたい」。残り54ホール。まだまだ続く厳しい戦いに気を引き締めた。

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2012年6月9日のニュース