ディーン元気、初Vで五輪へ 村上の13連覇を阻止

[ 2012年6月9日 20:38 ]

男子やり投げ 五輪参加標準記録Aを上回る、84メートル03をマークして優勝したディーン元気の4投目

 陸上のロンドン五輪代表最終選考会となる日本選手権第2日は9日、大阪市の長居陸上競技場で行われ、男子やり投げは20歳のディーン元気(早大)が五輪参加標準記録A(A標準=82メートル00)を上回る大会新の84メートル03で初優勝し、初の五輪代表に決まった。2009年世界選手権銅メダリストの村上幸史(スズキ浜松AC)は13連覇を阻まれ、83メートル95で2位だった。

 100メートルの男子は江里口匡史(大阪ガス)が10秒29で4連覇し、女子は福島千里(北海道ハイテクAC)が11秒45で3連覇していずれも五輪代表に決定、土井杏南(埼玉栄高)は11秒51で2位だった。男子の400メートル障害は岸本鷹幸(法大)が48秒41の好記録で2連覇し、400メートルは金丸祐三(大塚製薬)が46秒18で8連覇し、ともに五輪行きを決めた。

 女子棒高跳びは我孫子智美(滋賀レイクスターズ)がB標準に到達する4メートル40の日本新記録で4度目の優勝。男子1万メートルは佐藤悠基(日清食品グループ)が28分18秒15で昨年に続いて制した。

 ◆ディーン 元気(でぃーん・げんき=陸上男子やり投げ)10年の世界ジュニア選手権で銀メダルを獲得。4月の織田記念で日本歴代2位の84メートル28を記録した。英国人の父を持つ。早大3年。182センチ、86キロ。20歳。兵庫県出身。

 ◆江里口 匡史(えりぐち・まさし=陸上男子100メートル)09年の日本選手権男子100メートルで日本歴代4位の10秒07をマーク。同年の世界選手権代表。早大出、大阪ガス。170センチ、62キロ。23歳。熊本県出身。

 ◆福島 千里(ふくしま・ちさと=陸上女子100メートル)女子100メートル、200メートルの日本記録保持者。昨年の世界選手権で2種目とも日本選手として初めて準決勝に進出した。北海道・帯広南商高出、北海道ハイテクAC。165センチ、52キロ。23歳。北海道出身。

 ◆岸本 鷹幸(きしもと・たかゆき=陸上男子400メートル障害)昨年のユニバーシアードで銀メダルを獲得。同年の世界選手権で準決勝に進出した。法大4年。171センチ、60キロ。22歳。青森県出身。

 ◆金丸 祐三(かねまる・ゆうぞう=陸上男子400メートル)北京五輪代表。05年から4大会連続で世界選手権に出場。10年広州アジア大会で銀メダルを獲得。法大出、大塚製薬。177センチ、75キロ。24歳。大阪府出身。

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