和仁トップ通過!佑典はヒヤリ 鉄棒で救われた

[ 2012年5月6日 06:00 ]

3きょうだいで五輪出場を決め、3人でピースする(左から)田中佑典、田中理恵、田中和仁

体操NHK杯最終日

(5月5日 東京・国立代々木競技場)
 和仁と佑典が田中3きょうだい五輪の夢を現実にした。理恵が一足先に決めてから、男子の演技がスタート。

 和仁はあん馬で落下するミスがあったが、他の種目をミスなくまとめて全日本の持ち点と合わせて、個人総合トップで代表入り。「正直、ホッとしている」。昨年11月22日に、日大時代の1学年後輩の旧姓青木麻智子さんと婚姻届を提出。「結婚して成績が落ちたら嫁さんに悪いと思っていた」と安どの笑みを浮かべた。

 4月の全日本で左足首を痛めていた佑典は、冷や汗たっぷりの五輪切符だった。特化種目の鉄棒で1位が1回あった水鳥が合計点で14位で選考対象外となったため、同種目で佑典の順位が繰り上がり、代表に選ばれた。最終種目の床運動では大きなミスを連発。「ボロボロの試合で、ダメなんじゃないかと思った」と涙をぬぐった。2人の目標は団体総合での2大会ぶりの頂点だ。「去年の世界選手権は3人で出るのがゴールだった。今回は通過点。ロンドンで活躍するのをゴールに頑張りたい」と和仁は力を込めた。

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2012年5月6日のニュース