鶴竜“特権放棄” 歩いて国技館入りのファンサービスも

[ 2012年5月6日 06:00 ]

神妙な面持ちで土俵祭に参加する(後列左から)琴欧洲、稀勢の里、日馬富士、白鵬、把留都、琴奨菊、鶴竜

 新大関・鶴竜(26=井筒部屋)が“特権放棄”で、6日に初日を迎える夏場所(両国国技館)の盛り上げに一役買う。

 この日は国技館で場所中の安全を祈願する土俵祭りに出席。終了後に“癒やし系大関”らしいファンサービスのプランを明かした。「天気のいい日は歩いて(国技館の南門から)場所入りしたいですね」。

 関脇以下の力士が場所入りの際に利用する南門付近には“入り待ち”のファンが人垣をつくり、人気力士は取組前にもみくちゃにされる可能性がある。混乱を避けるため、横綱と大関は車で地下駐車場へ乗り付けることが相撲協会から許可されているが、鶴竜はこの“特権”を行使せず、ファンとの触れ合いを大切にしたい考え。昇進伝達式の口上に盛り込んだ「お客さまに喜んでもらう」という言葉を実践する。「精いっぱい、自分の相撲を取りたい」。そう誓う表情も引き締まっていた。

続きを表示

2012年5月6日のニュース