男子は特化種目と総合で、女子は総合で代表選出

[ 2012年5月6日 06:00 ]

五輪代表に決定した(後列左から)田中佑、加藤、山室、田中和、内村(前列左から)新竹、鶴見、寺本、美濃部、田中理

 男子は全日本選手権(2日間)の半分の得点とNHK杯2日間の得点合計の上位11人が選考対象。

 (1)特化種目として指定された床運動と鉄棒で種目別1位が2度以上ある選手2人(2)個人総合の最上位者1人(3)各種目1位3点、2位1点を付加する種目別ポイントの合計の最上位者、の3つの条件で4人を選んだ。(1)では床運動で3度1位になった加藤が選ばれ、鉄棒では田中佑と植松が1位2回、2位1回で並んだが、田中佑は平行棒で2度2位になっており、種目別ポイントで植松を上回った。(2)で田中和が選考され、(3)ではつり輪で4日間全てトップを奪った山室が種目別ポイント19点で首位に立ち、五輪切符をつかんだ。女子は全日本、NHK杯の個人総合の得点を合計し、上位5選手を選んだ。

 ▼立花泰則・男子本部長 厳しい選考だった。5人がベストになるようにチームをつくっていく。五輪では自分たちに打ち勝ち、金メダルの舞を披露したい。

 ▼塚原千恵子・日本協会女子強化本部長 田中も初出場だが、北京(五輪)経験者が3人いてベテランチームと言える。安心して戦える。五輪に向けては跳馬と床運動を強化したい。

【体操代表9人の横顔】

 ◆田中 理恵(たなか・りえ)10年の世界選手権で日本女子初のエレガンス賞、広州アジア大会個人総合3位。4月の全日本選手権初優勝。日体大研究員。1メートル56、45キロ。24歳。和歌山県出身。

 ◆美濃部 ゆう(みのべ・ゆう)08年北京五輪団体総合5位。昨年の世界選手権代表、ユニバーシアードで3冠。東京・藤村女高出、朝日生命。1メートル48、39キロ。22歳。東京都出身。

 ◆寺本 明日香(てらもと・あすか)昨年の世界選手権代表、高校総体で個人総合優勝。愛知・名古屋経大市邨高2年、レジックスポーツ。1メートル40、34キロ。16歳。愛知県出身。

 ◆鶴見 虹子(つるみ・こうこ)08年北京五輪団体総合5位。09年世界選手権個人総合では3位、段違い平行棒2位。東京・大智学園高出、日体大1年。1メートル41、36キロ。19歳。東京都出身。

 ◆新竹 優子(しんたけ・ゆうこ)08年北京五輪団体総合5位、09~11年世界選手権代表。大阪・羽衣学園高出、羽衣国際大3年。1メートル54、41キロ。21歳。大阪府出身。

 ◆田中 和仁(たなか・かずひと)世界選手権は09年に種目別平行棒で銅メダル、10年と昨年は団体総合で銀メダル。日大出、徳洲会。1メートル66、56キロ。26歳。和歌山県出身。

 ◆山室 光史(やまむろ・こうじ)埼玉栄高時代の06年高校総体で内村航平を抑えて個人総合優勝。昨年の世界選手権個人総合銅メダル。日体大出、コナミ。1メートル58、58キロ。23歳。茨城県出身。

 ◆加藤 凌平(かとう・りょうへい)10年全日本団体・種目別選手権で床運動3位。コナミ監督の父、裕之氏は89年世界選手権代表。埼玉栄高出、順大1年。1メートル63、54キロ。18歳。埼玉県出身。

 ◆田中 佑典(たなか・ゆうすけ)昨年は全日本学生選手権で個人総合初優勝、世界選手権で団体総合銀メダル。順大出、コナミ。1メートル66、58キロ。22歳。和歌山県出身。

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2012年5月6日のニュース