藍 失速…首位に7差つけられ米日連覇は絶望的

[ 2012年5月6日 06:00 ]

4番、4打目がチップインしそうになるが惜しくも外れしゃがみこむ宮里藍

女子ゴルフツアー ワールド・レディース・サロンパス・カップ第2日

(5月5日 茨城県つくばみらい市 茨城ゴルフ倶楽部西コース=6649ヤード、パー72)
 初日5位の宮里藍(26=サントリー)は3バーディー、4ボギーの73とスコアを落とし、通算4アンダーの10位に後退した。首位のモーガン・プレッセル(23=米国)には7打の大差をつけられ、米日2戦連続優勝は絶望的となった。2週連続優勝を狙った有村智恵(24=日本ヒューレット・パッカード)も74を叩いて同じく10位。今季国内メジャー初戦は最終日を前に日本勢総崩れとなった。
【第2R成績】

 リーダーボードを見上げれば、上位に居並ぶのは海外の実力者ばかり。分厚い壁の向こうにいる首位のプレッセルはすでに2桁アンダー。宮里はそのスコアを眺めながら「ちょっと差はありますねえ」と苦笑いするしかなかった。

 前日までとうって変わり晴天となったが、午前中は強い風が吹き荒れた。突風や次第に硬さを増すグリーンなど、変化するコンディションが宮里のリズムを乱した。向かい風が吹く距離の長い4番パー4。「グリーンに届かないかもしれない」と2打目を4Uから7Wに持ち替えて打ったが力んで左にひっかけてボギー。「いまひとつ決断力が弱かった」と反省したように、初日のような安定感が見られなかった。

 国内女子メジャーでの最大逆転差は85年日本女子オープンの6打差。この時は6位スタートの森口祐子が具玉姫を逆転している。ただし、今回の宮里は7打差の10位。顔ぶれを見ても、米日2戦連続優勝は極めて厳しい状況に追い込まれた。

 宮里と同様に第1ラウンド好発進した有村も精彩を欠いた。「予想以上に上空の風が強くて、ホールごとに変わっていくグリーンの速さと硬さにも感覚が追いつかなかった」と74を叩いて失速。初日が雨で中止となり、54ホールの短期決戦。まごついている間に2週連続優勝は手の届かない位置にいってしまった。

 絶好の行楽日和となったこの日は大会史上最多の1万3704人が訪れた。しかし、宮里と有村だけでなく、誰も突き抜ける日本人選手は現れなかった。実力者ぞろいの優勝争いは白熱の気配十分。ただし、そこに日本人選手の名前を見つけるのは難しそうだ。

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2012年5月6日のニュース