内村、史上4人目の5連覇にも満足感なし「68点」

[ 2012年4月9日 06:00 ]

5連覇を達成した内村はVサイン

体操全日本選手権最終日

(4月8日 国立代々木競技場)
 男子個人総合では既に代表に決まっている内村航平(23=コナミ)が、92・650点で史上4人目の5連覇を達成した。

 史上4人目の5連覇にも、王者に満足感はなかった。ロンドン五輪代表に決まっている内村は、92・650点で貫禄の優勝。それでも、「この調子だと五輪はまだ来てほしくない。5連覇のうれしさより、納得できていないのが勝っている。(自己採点は)68点くらいです」と渋い表情を浮かべた。

 1種目目の床運動は全ての着地を決め、全体トップの15・800点と最高のスタート。あん馬、つり輪、跳馬、平行棒とほぼノーミスの演技を続けたが、最終種目の鉄棒でらしくないミスが出た。G難度の離れ技・カッシーナ(1回ひねりながら後方伸身2回宙返り)の倒立技が乱れた。「この会場の鉄棒に合っていない気がした。最後、鉄棒も決めたかったけど」と振り返った。

 今大会は初日は五輪の種目別を見据えて3種目のみの出場だったが、5月のNHK杯は初日から全6種目に出場するプランもある。「みんなと同じ空気でやりたい。NHK杯に向けて一から出直そうと思う」。満足感とは無縁の万能王者は、さらなる高みを目指す。

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2012年4月9日のニュース