白鵬&稀勢の里、栃木・佐野巡業で異例の“山稽古”

[ 2012年4月9日 06:00 ]

山稽古を敢行する白鵬(右)と稀勢の里

 大相撲の春巡業は8日、栃木県佐野市で全日程を終了。この日は、横綱・白鵬と大関・稀勢の里が役力士同士では異例の山稽古(土俵外での屋外稽古)で汗を流した。

 午前中は館内の土俵上で幕内・隆の山に胸を出すだけに終わった横綱だったが、これで稽古は終わりではなかった。黄金の締め込みを締め、取組の出番を待っている午後の空き時間に支度部屋付近の芝生で稽古を敢行。幕内・玉鷲らと胸を合わせた後「稀勢の里!」と叫び、先場所も負けた天敵大関を呼び寄せた。そこから計5番。大勢のファンが取り囲んだ中でモンゴル相撲を思わせる巧みな技で投げ飛ばし続けて全勝し、これには稀勢の里も「参りました」と頭を下げた。計6カ所で行われた春巡業の“稽古締め”を屋外で行った白鵬は「いい汗かいた」と満足げな表情を浮かべた。

 ▽山稽古 土俵以外で行う屋外での稽古のこと。地方巡業では稽古ができる土俵が1つしかないため、空き地や土のグラウンドなどを稽古場として代用することが多い。最近では稀勢の里が10年秋巡業で敢行し、翌場所に白鵬の連勝記録ストップへとつなげた。

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2012年4月9日のニュース