57年ぶり巡業に被災者招待「力士の迫力凄い」と感激

[ 2012年4月9日 06:00 ]

 57年ぶりの開催となった佐野巡業の主催者は、会場に東日本大震災の被災者34人を招待した。原発事故の避難区域となった福島県楢葉町から佐野市に避難中の松本恵子さん(60)は「力士は迫力があって凄い。めったにない機会に来ることができてうれしい」と感激。結びの一番で把瑠都を送り出した白鵬は「凄い歓声があってよかった」と満足げな表情を浮かべた。

 また、八百長問題によって2年ぶりの開催となった地方巡業は計6カ所全て「満員御礼」となるなど大盛況に終わった。巡業部の大山副部長(元幕内・大飛)は「どこも満員で安心した」とひと安心の様子。大山副部長によると、8月の夏巡業は東北の被災地を含む約10カ所で開催し、力士会の寄付と白鵬の懸賞金によって新たな相撲場を建設中の岩手県山田町にも慰問する予定となっている。

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2012年4月9日のニュース