藤井メドレーリレーで代表入り メダル獲りへ飛躍誓う

[ 2012年4月9日 06:00 ]

優勝するも五輪派遣標準記録に及ばなかった藤井

競泳ロンドン五輪代表選考会兼日本選手権最終日

(4月8日 東京辰巳国際水泳場)
 5種目で決勝が行われ、男子100メートルバタフライで優勝した藤井拓郎(26=コナミ)がメドレーリレーのメンバーとして代表入りした。藤井は51秒91で派遣標準記録には100分の9秒届かず「最低限、派遣記録は切りたかったので残念。プレッシャーを力に変えられなかった」と表情はさえなかった。

 ただしメドレーリレーはチーム競技。100メートルでの自由形(藤井)、平泳ぎ(北島)、背泳(入江)、バタフライ(藤井)の優勝タイムの合計が派遣標準タイム(3分35秒83)を下回ったことにより、種目で落選した藤井も「団体戦メンバー」として滑り込んだ。

 ロンドンへの道は開かれたが、過去2大会連続で銅メダルを獲得しているメドレーリレーの表彰台は厳しい。100メートル自由形の派遣標準記録、400メートルリレーでも派遣標準記録を突破した選手が不在。平井伯昌ヘッドコーチは「現状ではメダルは獲れない」と指摘する。

 北京五輪のメドレーリレー銅メンバーの藤井は自由形とバタフライのどちらを泳ぐかは未定だが、チームのカギを握る男。「リレーは金を狙える種目。早く自分の泳ぎを取り戻して、チームに貢献したい」と本番までのレベルアップを誓った。

 ◆藤井 拓郎(ふじい・たくろう)08年北京五輪は男子100メートルバタフライ6位、400メートルメドレーリレーで銅メダル。11年世界選手権は100メートルバタフライ5位。早大出、コナミ。1メートル84、82キロ。26歳。大阪府出身。

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2012年4月9日のニュース