瀬戸際マスターズ切符へ 遼、プエルトリコOP緊急参戦

[ 2012年3月1日 06:00 ]

米ツアー、プエルトリコ・オープンへの参戦を決めた石川

 石川遼(20=パナソニック)が米ツアーのプエルトリコ・オープン(8~11日、プエルトリコ・リオグランデ)に緊急出場することになった。29日にマネジメント事務所が発表したもので、マスターズ出場権獲得のためにも重要な一戦となる。

 マスターズに向け、ギリギリの戦いが続く石川が急きょ、試合を組んだ。8日に開幕する米ツアーのプエルトリコ・オープンで、マネジメント事務所関係者は「試合間隔が空くので、今後のことを考えて出ることになった」と説明した。

 石川はこの週は世界選手権シリーズのキャデラック選手権出場を目指していたものの、最新の世界ランクで50位以内を逃し、出場権を得られなかった。当初は米フロリダ州で調整を続ける予定だったが、方針を変更。関係者を通じて大会に打診し、出場にこぎつけた。

 実戦経験を積む狙いはもちろん、マスターズ切符獲得に向け、なりふり構っていられない事情もある。マスターズ出場権を得るには3月最終週の世界ランクで50位以内に入ることが条件。石川は現在54位ながら、これまで出場が確定していたのは15日開幕のトランジションズ選手権のみで、出場を希望する22日開幕のパーマー招待も現時点で招待は受けていない。

 プエルトリコ・オープンは世界ランク上位の選手が集まるキャデラック選手権が同週にあるため、有力選手は少ない。その分、上位を狙いやすく、キャデラック選手権ほど世界ランクのポイントの配分は高くはなくても、ポイントを着実に稼げる可能性は高い。

 2回戦で敗退した前戦のアクセンチュア・マッチプレーでは、石川は「最後の方は良いスイングができていた」と手応えを口にし、「与えられた時間の中で自分に厳しくやりたい」と語っていた。今回得たチャンスを生かすことができるかどうか。マスターズ切符獲得に向けて、内容だけでなく結果も求められる一戦となる。

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2012年3月1日のニュース