佐久間山 新記録の27連勝「父も天国で喜んでくれていると」

[ 2012年1月18日 17:17 ]

佐久間山が押し出しで安芸乃川を破る

 大相撲の東幕下15枚目で日大出身の元学生横綱、佐久間山(23)=本名佐久間貴之、東京都出身、北の湖部屋=が初場所11日目の18日、安芸乃川(高田川)に押し出しで勝ち、板井(元小結)を抜いて単独史上最多となる序ノ口デビューから27連勝をマークした。

 突き、押しに耐えてもろ差しとなると一気に押し出した。「記録のことは考えず、平常心でやれた」と満足そうだった。

 2009年2月に病気のため52歳で急逝した父幸一さんの写真をまわしに忍ばせて取組に臨む。東京都北区で飲食店を営む母厚子さんを「早く楽にしてあげたい」という思いもあってプロに進んだ。「(記録は)父も天国で喜んでくれていると思う。相撲で親孝行したい」と語った。

 昨年5月の技量審査場所が初土俵。序ノ口、序二段、三段目は全て1場所で通過した。今場所で7戦全勝とすれば、昭和以降で初めての所要5場所での新十両が決定的となる。佐久間山は「あと1番、気持ちを切らさずにいきたい」と気合を入れた。

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2012年1月18日のニュース