“テニス界の竜馬”伊藤 4大大会初勝利!

[ 2012年1月18日 06:00 ]

男子シングルスで初戦突破した伊藤竜馬

テニス全豪オープン第2日

(1月17日 オーストラリア・メルボルンパーク)
 男子シングルス1回戦で、世界ランキング117位の伊藤竜馬(23)も同56位のポティート・スタラーチェ(30)を6―3、4―6、6―3、6―4で下し、4大大会初勝利を挙げた。

 23歳の伊藤が4大大会2戦目で初勝利を挙げた。最後は強烈なサービスエースで決め「目標としていた集中力を切らさないことと、サーブとフォアで勝負することができた。凄く楽しかった」と頬を緩めた。日本協会関係者が手紙を送ってつかんだ主催者推薦枠でのチャンスをものにした。

 日本のエース錦織の1学年上。「年も近いし、よく話もする。(ランクの)上に圭がいるので、刺激になる」と親友でもある錦織を追いかけてきた。昨年3月のデ杯フィリピン戦で相手エースを5時間45分の死闘の末に下した。10月の全米オープンでは初戦敗退だったが、初めて本戦にも出場した。1年前まで200位前後だった世界ランキングは現在117位まで浮上。「今回は緊張せず、勝つと思ってプレーできた」と地道に積み上げてきた経験を生かした。

 名前の「竜馬(たつま)」は辰年生まれで、父・幸治さん(55)が坂本龍馬好きだったことに由来する。「今年は自分の年だと思っている。まだ名前に心も体もついてきていないので、鍛えないといけない」。テニス界の竜馬が世界へ大きな一歩を踏み出した。

 ◆伊藤 竜馬(いとう・たつま)1988年(昭63)5月18日、三重県いなべ市生まれの23歳。9歳でテニスを始める。大阪・長尾谷高3年時の06年12月にプロ転向。09~12年デ杯代表。10年広州アジア大会銅メダル。現在の世界ランキング117位は26位の錦織圭、99位の添田豪に次ぐ日本勢3番手。尊敬する選手はアガシ。1メートル80、67キロ。

続きを表示

2012年1月18日のニュース