阪神大震災当日に誕生の照強「運命」の日に3勝目

[ 2012年1月18日 06:00 ]

<初場所10日目>送り出しで木曽満を下した照強

 阪神大震災が起きた17年前の1月17日夜に兵庫県洲本市内の病院で誕生した東三段目6枚目の照強(てるつよし、伊勢ケ浜部屋)が木曽満を送り出し、3勝目を挙げた。

 10年春場所が初土俵で誕生日に取組があるのは初めて。取組後には「こういう日に取組があるのは何かの縁だと思う。運命。誕生日なので負けられなかった」と語った。

 母・菊井真樹さん(38)は17年前の夜を「救急車が鳴りっぱなしで不安の中であの子を産んだ」と述懐。照強も昨年3月11日に東日本大震災が起こった時は都内で大きな揺れを感じ「こんな状況で自分を産んだ母は凄い」と感謝の言葉を述べた。今場所4勝以上を挙げれば新幕下が確定。17歳1カ月での新幕下は平成では貴花田(貴乃花)萩原(稀勢の里)に続く若年記録となる。3月は地元関西で場所が行われるだけに「次は幕下に上がって勝ち越したい」と誓った。

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2012年1月18日のニュース