20歳の西山と緒方が銀メダル!小野らが銅

[ 2011年8月27日 01:10 ]

<男子90キロ級>決勝で敗れ、座り込む西山大希

 柔道の世界選手権第4日は26日、パリで行われ、男子90キロ級の20歳、西山大希(筑波大)は準決勝で31歳の小野卓志(了徳寺学園職)に優勢勝ちしたが、決勝でイリアス・イリアディス(ギリシャ)に敗れ2年連続の銀メダルとなった。小野は3位決定戦で李奎遠(韓国)に一本勝ちして銅メダル。

 女子78キロ級で世界ランキング1位の20歳、緒方亜香里(筑波大)も決勝へ勝ち上がったが、オドレー・チェメオ(フランス)に一本負けし銀メダルだった。初出場の池田ひとみ(自衛隊)は準々決勝で米国選手に敗れ、敗者復活戦でも負けた。

 同70キロ級の国原頼子(自衛隊)は準々決勝で敗れたが、敗者復活戦、3位決定戦と連勝して2年連続の銅メダル。初出場の田知本遥(東海大)は3回戦で敗退した。

 金メダル数は上積みがなく5のままだった。

 ▼西山大希の話 情けないのひと言。悔しい気持ちしかない。練習してきたことが出せなかった。イリアディスが上だった。

 ▼小野卓志の話 準決勝で西山君に負けて、3位決定戦も負けたら、もう(試合で)使ってもらえないんじゃないかと考えた。最後は気持ちだけで戦った。

 ▼篠原信一・日本男子監督の話 西山も小野も強かった。2人とも上位選手と当たって勝ち上がった。ただイリアディスが強過ぎる。ロンドン五輪に向けて彼の対策をしないといけない。

 ▼緒方亜香里の話 金メダルを狙っていたので悔しい。ただ、自分の柔道はできたと思う。体の調子は良かった。

 ▼園田隆二・日本女子監督の話 緒方はメダルの色というよりも自分の柔道ができたことが収穫だ。今後はあいつの柔道を貫くだけ。金メダルを十分に狙える選手だ。

 ▼国原頼子の話 悔しい。去年からたくさん国際大会に出ているのに成長していないところがたくさんある。課題ばかり。もっと内容のある試合をしたい。

 ▼田知本遥の話 負ける相手ではないはず。一番大事な大会でこんな試合しかできない自分がすごく嫌。自分が本当に弱いと分かった。ただ悔しかったらやるしかない。泣いている暇なんてない。

 ▼池田ひとみの話 3位決定戦まではいきたかったが、力が及ばなかった。調子自体は良かった。でも試合をしながら、反省するところがたくさん見つかって(自分は)弱いなと感じた。(共同)

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