美香6アンダー いきなり魅せた!スーパーイーグル

[ 2011年7月30日 06:00 ]

1番、2打目がカップインしていきなりのイーグルに、満面の笑みでボールを掲げる宮里美香

全英リコー女子オープン第2日

(7月29日 英国カーヌスティ・ゴルフリンクス=6490ヤード、パー72)
 初日7位と好スタートを切った宮里美香(21=NTTぷらら)は1番パー4でイーグルを奪うなど69で回り、通算6アンダーにスコアを伸ばした。87年の岡本綾子以来となる4大メジャー全試合でのトップ10入り、そして悲願の米ツアー初優勝に向けて好位置をキープした。初日108位と大きく出遅れた宮里藍(26=サントリー)は4バーディー、3ボギーの71で回り、通算3オーバーでホールアウトした。

 グリーンエッジ付近から転がったボールは、カップの縁とピンの間にスポッと挟まった。宮里美の1番パー4の2打目。ボールはカップの底には落ちず、中途半端な位置で止まったものの、もちろん、これは文句なしのイーグルだった。

 「ギャラリーが拍手してくれたから近いとは思ってたけど、入ってるとは思わなかった」。第2打地点からはグリーンが見えなかったため、パターを携えて歩いていると、同組のヤニ・ツェンから「何でパター持ってるの?」と笑われた。ようやく気づいて笑顔でガッツポーズ。残り158ヤード、好調の5Iで生み出したスーパーショットだった。

 初日も5Iを有効に使ってスコアをつくった。象徴的だったのは14番パー5、残り145ヤードの3打目で普段より1番手大きい5Iを握った。クラブのロフトを立てて打ち込み、弾道を抑えるパンチショット。1・5メートルにピタリとつけた「自画自賛のショット」がバーディーにつながった。風の強い全英を想定して練習してきた成果を本番で発揮した。

 2日目は早い時間のスタートで風も弱く、パンチショットを使う場面は少なかった。だが、大きめの番手で振り幅を小さくするコントロールショットを多用。的確な距離感で2日連続の69をマーク。一時はトップに並ぶなど上位をキープした。

 開幕前にはコースから車で1時間ほどのセントアンドリュースを訪問した。数々のドラマを生んだゴルフの聖地からも、刺激を受けてきた。10位以内に入れば今季4大メジャー全てでトップ10入りとなるが「あまりこだわりはない。ただ、今年最後のメジャーなので力を出し切りたい」とさらに高い目標を見据えた。

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2011年7月30日のニュース