菊池純“新記録”8連続バーディーも予選落ち

[ 2011年7月30日 06:00 ]

7番から14番まで8連続バーディーを奪ったものの、4オーバーで予選落ちとなり、苦笑しながらスコアカードを見せる菊池純

サン・クロレラ・クラシック第2日

(7月29日 北海道・小樽CC=7471ヤード、パー72)
 07年大会の優勝者、菊池純(37=フリー)が7番から8連続バーディーをマークし、男子ツアーの記録が残る85年以降の最多連続記録を更新したが、初日の80が響き通算4オーバーの93位で予選落ちした。石川遼(19=パナソニック)はショットの乱れを修正できず74を叩き、通算7オーバーの122位で今季3度目の予選落ち。平塚哲二(39=甲賀CC)が通算13アンダーで単独首位を守った。

 ツアー新記録を樹立した菊池の胸中は複雑だった。「あんまりうれしくない。予選落ちだから」。それでも、連続バーディーの話になると「8ホールだけは面白かった」と口は滑らかになった。

 初日80で143位からのスタート。ボギーが先行したが、5メートルのバーディーパットを決めた7番から別人になった。ショットはピンに寄り、5メートル以内のパットを次々と沈めた。14番パー4で1メートルにつけてバーディーを奪い、記録を樹立した。

 大逆襲で通算2オーバーまで巻き返したが、15番のパーで快進撃が止まると「がっくりしちゃって」16番でダブルボギー。今季4試合目で初の予選通過はならなかった。

 02年から6年連続シードを獲得したが、08年以降は1Wの不振で低迷。ヨネックスとクラブ契約を結び、石川遼は“後輩”だ。今回のバーディーラッシュを機に、次は勝利で注目を集めたいところだ。

 ◆菊池 純(きくち・じゅん)1973年(昭48)12月22日、埼玉県生まれ。西武台高在学中の16歳からゴルフを始め、95年にプロ転向。初のシードを獲得した02年に、ツアー史上初の2週連続ホールインワンを達成した。07年サン・クロレラ・クラシックでツアー初優勝。1メートル70、74キロ。

 <米女子は9連続が最高>国内男子のこれまでの連続バーディーの最高は中嶋常幸(87年KBCオーガスタ)、倉本昌弘(03年アコムインターナショナル)ら8人が記録した7連続。国内女子は2週前のスタンレー・レディース最終日に諸見里しのぶが8連続の新記録を樹立した。米男子はビリー・メイフェア(01年ビュイック・オープン)、ブリニー・ベアード(03年フナイ・クラシック)の8連続、米女子はベス・ダニエル(99年フィリップス招待)の9連続が最高。

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2011年7月30日のニュース