小松辰雄氏次女・亜有 ベストスコアで2差6位発進!

[ 2011年7月2日 06:00 ]

<日医工女子オープン>初日の9番、ティーショットを放つ小松亜有

女子ゴルフツアー日医工女子オープン第1日

(7月1日 富山県富山市・八尾カントリークラブ=6476ヤード、パー72)
 プロ野球・中日でエースとして活躍した小松辰雄氏(52)の次女・亜有(23=加賀電子)と阪神の久保康生投手コーチ(53)の次女・啓子(24=フリー)がそろって6位で好発進した。父のアドバイスで初めてプロキャディーを採用した小松はベストスコアの68をマーク。2年ぶり2度目の予選突破へ上々のスタートを切った。上原彩子(27=モスフードサービス)、表純子(37=中部衛生検査センター)が6アンダーで首位に並んだ。
【第1R成績】

 白い美肌から流れたのはいつもの冷や汗ではなく、心地良い汗だった。小松がツアー11試合目でベストスコア68をマーク。「調子は良くも悪くもなかったんですけど」とほおを赤らめながら控えめに喜んだ。

 これまで、予選通過は09年の1試合(大王製紙エリエールレディース)のみ。以後、今年6月のリゾートトラストレディースまで8試合連続で予選落ちが続いていた。だが、厳しいプロ野球の世界で剛腕としてならした父・辰雄氏から「野球はミスをしてもチームプレーで周りが助けてくれるけど、ゴルフは1人。プロキャディーをつけたら?」とアドバイスされたことが大きな転機となった。

 プロキャディー歴4年の鈴木理恵さん(30)と初めてタッグを組んで今大会に参戦。父・辰雄氏が見守る中で、いきなりボギースタートも、新相棒との会話で気持ちを切り替え、16番では下りの7メートルをねじ込んでバーディー。18番パー5ではピンまで82ヤードの第3打を1・5メートルにぴたりとつけてスコアを伸ばした。後半のアウトも2つのパー5で着実にバーディーを奪い、しかもノーボギー。「狙う方向とか、最後のパットの後押しとか気持ちの面が大きかった」。鈴木キャディー効果がそのままスコアに表れた。

 これまでは下半身の体重移動が大きいため、飛距離は出るがミスも多かった。だが、オフのオーストラリア合宿で、マネジメント事務所が同じ上田桃子のコーチを務めるスティーブ・マクレー氏の指導を受け、下半身の動きを抑えたスイングに改造。「まだ完璧に自分の物にはなっていないけど、ミスの幅は小さくなってきた」とようやく自分のものになってきた。

 同じ元プロ野球選手を父に持つ、同じく6位発進の久保とは親友だが、ともに「プロ野球選手の娘、とは意識しない」と声をそろえる。「あすはもっと緊張すると思うけど、自分なりのゴルフをしたい」。目標のトップ10入りへ、好発進を無駄にはしない。

 ◆小松 亜有(こまつ・あゆ)1988年(昭63)6月3日、名古屋市生まれの23歳。10歳でゴルフを始め、坂田塾1期生の同期には服部真夕、原江里菜らがいる。長久手中卒業後にオーストラリアにゴルフ留学。09年にプロテスト合格。ツアー最高位は09年大王製紙エリエールレディースの50位。1Wの平均飛距離は約260ヤード。家族は両親と姉。1メートル67、57キロ。

 ▼小松辰雄氏 現地で応援していました。きょうはショットもアプローチもパターも全部良かったし、安心して見ていられた。あしたもしびれるでしょうけど、きょうのようなゴルフを続けてほしいですね。

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2011年7月2日のニュース