クルム伊達組 8強ならず…手応えもストレート負け

[ 2011年6月30日 06:00 ]

女子ダブルス3回戦で、彭、鄭組と対戦するクルム伊達、張組

ウィンブルドン選手権第9日

(6月29日 英ロンドン・オールイングランドクラブ)
 女子ダブルス3回戦でクルム伊達公子(40=エステティックTBC)組と森田あゆみ(21=キヤノン)組はともにストレート負けで敗退し、日本勢は今大会から姿を消した。男子シングルス準々決勝は同種目で大会最多7度目の優勝を狙ったロジャー・フェデラー(29)はジョーウィルフリード・ツォンガ(26)にフルセットの末に逆転負けし、2年連続8強敗退。28日に女子シングルスはベスト4が出そろい、7年ぶりの優勝を狙うマリア・シャラポワ(24)が5年ぶりに準決勝へ進出した。(山口奈緒美通信員)

 クルム伊達は4大大会のダブルスで、92年の全豪以来19年ぶりの8強進出はならなかった。特に、相手の鄭潔は06年の全豪とウィンブルドンを制したダブルス巧者。4大大会で張帥と3度目のペアを組むクルム伊達は「1月(全豪)よりも全仏、全仏よりも今大会と彼女の成長が手に取るように分かる」と手応えをつかんで臨んだが、中国の強豪ペアの壁は厚く、ストレート負けを喫した。

 今大会はシングルス2回戦で5度優勝のビーナス・ウィリアムズ(31)と大熱戦を展開。ダブルスも18年ぶりに3回戦進出と奮闘した。女子国別対抗戦フェド杯ワールドグループ2部プレーオフ・アルゼンチン戦(7月16日開幕、兵庫県三木市)の日本代表からは外れることが決まったが、テニスの聖地で日本を代表する実力者であることを印象づけてコートを去った。

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2011年6月30日のニュース