男子は松尾がPO制す 女子は武尾が逆転優勝

[ 2011年6月30日 06:00 ]

東北大会個人の部を制した松尾(右)と武尾

平成23年度全国高校ゴルフ選手権東北大会最終日

(6月29日 山形・庄内ゴルフ倶楽部=男子7033ヤード、女子6376ヤード、パー72)
 男子個人は通算3オーバーの147で並んだ宮城・東北同士のプレーオフの末、松尾洋輝(1年)が松本将汰(2年)を破って優勝。女子個人は首位に2打差から出た武尾咲希(福島・会津学鳳2年)が71と伸ばし、通算1アンダーの143で逆転優勝。団体は男女とも東北が制した。個人は男子が9位タイ、女子は7位タイまで、団体は男子2校、女子3校が全国大会(8月2日開幕、三重・白山ヴィレッジGC)への出場権を得た。

 <男子>1年先輩の松本をプレーオフで破った松尾は複雑な表情だった。1ホール目の松本の第1打は不運なキックによりOB。予想外の決着となり「勝ったのはうれしいのですが。ちょっとやりづらかった」と振り返った。正規のラウンドでは、グリーン手前に池が広がる最終18番パー5で果敢に攻め、2オンに成功してバーディーを奪い優勝につなげた。小学4年でゴルフを始め、今年3月のジュニア石川遼カップでは7位に入った。高校生になって初の全国大会に向け「練習の結果を出して上位に入りたい」と目を輝かせた。

 <女子>同組の岸部との2打差を追った武尾は前半の4バーディーで追いつき、後半で競り勝った。「守りに入らず、アンダーを出せれば勝てると思った」と喜んだ。岸部には昨秋の東北大会でプレーオフの末に敗れており、その悔しさも晴らした。昨年は1年生ながら全国高校選手権28位、日本ジュニア4位と実績を残したが、今年は国体も含めた全国大会でのタイトル獲得が目標だ。将来は賞金女王になるのが夢で、好きなクラブは240ヤード飛ばす1W。憧れる横峯さくらのような「攻めのゴルフ」を目指している。

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2011年6月30日のニュース