こわばるフェデラー 四大大会で初の屈辱

[ 2011年6月30日 11:52 ]

男子シングルス準々決勝で、ジョーウィルフリード・ツォンガに敗れたロジャー・フェデラー

ウィンブルドン選手権第9日

(6月29日 英ロンドン・オールイングランドクラブ)
 体をくるくる回転させながら跳ねて喜ぶツォンガの陰で、フェデラーが顔をこわばらせた。2セットを先取しながら逆転負けをしたのは49度目の四大大会で初めて。「相手の特別な出来に打ち負かされた」と、勝者をたたえるしかなかった。

 第1、2セットを奪ったが、内容は紙一重だった。220キロに迫るサーブを打ち込んできたツォンガのサービスゲームを破ったのは第1セットの第2ゲームだけ。第2セットはタイブレークでもぎ取ったが、第2セット以降は1度もブレークのチャンスすらつかめなかった。逆に自分のサーブを落として逆転を許した。

 サーブやリターン、コートカバーの動きには「心から満足している」と振り返った。納得のテニスで黒星を喫したのは、四大大会で最多16度の優勝を誇る王者の衰えにも見える。

 8月で30歳。昨年1月の全豪オープンを最後に四大大会の優勝がない。「一つの時代が終わったのか」との問いに「そうは思わない。素晴らしいプレーができている。絶対にまた勝てる」と反論した。(共同)

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2011年6月30日のニュース