青木主将、連覇へ本気指令…遼“STOP・ヤン”

[ 2011年6月30日 06:00 ]

入念にコースをチェックする日本代表チーム。左から青木キャプテン、片山、薗田、石川

 ヤンを止めろ!男子ゴルフの日韓対抗戦、ミリオンヤード・カップは7月1日に、韓国・金海の正山CCで開幕する。日本代表の指揮を執る青木功主将は、アジア勢初のメジャー制覇を果たし、全米オープンでも活躍した韓国の大黒柱、Y・E・ヤン(39)を打ち負かすようチームに厳命した。日本人世界ランク最上位の石川遼(19=パナソニック)には、チームのエースとして“STOP・ヤン”の役割が求められる。

 青木主将の考え方は明快だった。相手のエースに勝つことが勝利につながる。練習ラウンドの視察後に、勝負の鍵を問われると「最終日のシングルスでY・E・ヤンに勝ったら日本が勝つかもしれないな」と真剣なまなざしで語った。

 Y・E・ヤンは今年が初出場。昨年は若手ばかりのメンバーで苦杯をなめた韓国チームが呼び寄せたアジア最強選手だ。09年の全米プロでは最終日にタイガー・ウッズを逆転してメジャータイトルを獲得した。2週前の全米オープンでも3位になっており、青木主将は「ヤンが来てるから、韓国の選手も刺激されてやる気になってるだろう」と警戒感を強めた。

 その精神的支柱を打ち負かすぐらいでなければ、連覇はおぼつかない。もちろん、青木主将の言葉は日本代表のエースである石川を意識したものに他ならない。世界ランクはチーム最上位の49位。09年のプレジデンツ杯では世界選抜の一員としてヤンとタッグを組み、全米オープンでも予選2日間を一緒に回った。戦い方、手の内はよく知っている。

 一日ごとに勝敗を決する今大会の試合方式であれば勝機も十分。この日は薗田とペアを組んで、片山&池田と本番さながらの真剣勝負をして9ホールを回った。「韓国のゴルフファンは、このメンバーがそろえば勝てると思ってるはず。でも、僕自身は韓国選手特有の粘り強さに負けない力をつけてきたと思ってる。どんな選手とでも戦える」と気合の表情。日本代表として韓国のエースとの一騎打ちに臨む準備もできている。

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