東九州龍谷が優勝 古川学園の3冠阻む

[ 2011年1月9日 16:00 ]

 バレーボールの全日本高校選手権最終日は9日、東京体育館で決勝を行い、女子は昨年まで全国高校選抜優勝大会を3連覇した東九州龍谷(大分)が古川学園(宮城)を3―1で破って優勝した。古川学園は昨年の全国高校総体、国体に続く3冠に届かなかった。

 今大会は、例年3月に行われた全国高校選抜優勝大会に代わる大会として誕生。同選手権を兼ねていた2009年までの全国高校総体の記録を引き継ぐため、東九州龍谷は5度目の優勝となる。

 東九州龍谷が大舞台で、攻守に理想のバレーを体現した。古川学園の3冠を阻止して、相原監督は「超最高のバレー。選手が最高のバレーを完成させてくれた」と賛辞を惜しまなかった。

 相手の持ち味の高さに対し、高速の横の揺さぶり、そこにバックアタックや時間差攻撃で緩急もつけて攻撃を組み立てた。エースの鍋谷はスパイクで両軍最多の25点を挙げ「打つコースを分けたり、練習してきたことを出せた」と抜群の決定力に胸を張った。

 多彩な攻めを支えたのは、地味ながら組織的な守備だ。ブロックでたとえ1枚になっても必ずワンタッチを奪うよう心掛けて、相手の高さを封じた。第2セット以降は圧倒と言える展開だった。

 昨春の選抜大会で3連覇を達成しながらも、昨夏の高校総体は3位。単独チームで臨んだ国体は準優勝に。悔しさをバネに選抜大会から選手権へと生まれ変わった節目の大会で日本一に輝いた。主将の村田は「目指してきた超最高のバレーで、みんなで勝てたことをうれしく思う」と達成感に浸った。

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2011年1月9日のニュース