東福岡、21点差追いついた!“底力連覇”

[ 2011年1月9日 06:00 ]

後半29分、指を突き立てトライを決める東福岡・大政

全国高校ラグビー決勝

(1月8日
花園ラグビー場)
 東福岡は決勝で桐蔭学園と31―31で引き分け、両校優勝で連覇を達成した。本来はWTBの布巻をSOで起用したことで生じた守備のズレを破られ、後半1分に21点差をつけられたが、そこから真価を発揮。パスを減らしてFW戦で圧倒し、7点差に迫った残り1分にはゴール手前5メートルのラックからSO大政がトライ。FB藤田のゴールで追いついた。谷崎監督は「選手の精神力が凄かった」と執念の両校優勝に舌を巻いた。

 水上主将は「本当は1校で優勝するのが理想」と顔をしかめたが、2大会連続で制した選抜大会を加え、全国規模の大会は優勝を逃していない。布巻は「FWが頑張ったおかげ。東福岡のラグビーを見せられた」と仲間に感謝した。2年生FB藤田は「3連覇を目指す」と早くも宣言。連勝が止まっても勝負強さは健在で、不敗伝説はまだまだ終わりそうにない。

 ◆私立東福岡 1945年(昭20)に前身の福岡米語義塾が創立した文武両道を掲げる私立男子校。55年に現校名。硬式野球部、サッカー部も全国レベル。主なOBはラグビー元日本代表の村田亙氏やプロ野球の村田修一(横浜)、サッカー日本代表の長友佑都(チェゼーナ)ら。

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2011年1月9日のニュース