相撲協会 国技館内に暴力団対策委事務局を設置

[ 2010年9月30日 16:57 ]

 日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、暴力団等排除対策委員会の事務局を10月1日付で国技館内に設置することを決めた。

 二所ノ関広報部長(元関脇金剛)によると、事務局には協会職員1人が常駐し、1、2人の警察OBが非常勤で詰める。相撲協会は8月に暴力団等排除宣言を行い、暴力団などの反社会的勢力との関係根絶に着手。事務局では主に、反社会的勢力との関係について協会員から相談を受けたり、関係遮断の支援を行う。

 現役引退後に一般社会に出て就職を希望する力士を対象とした「自立・就職支援相談室」を設けることも承認し、師匠会で説明された。民間企業に運営などを委託し、年3回の東京開催場所直後の水、金曜日に開設。就職相談や講習会、職業体験などを行い、来年1月の初場所後からスタートする。錦戸親方(元関脇水戸泉)は「(弟子の再就職の手配は)これまで個人でやってきた。協会がやってくれるのはありがたい」と歓迎した。

 九州場所前の11月4日に、全幕内力士が参加予定の「市民激励会(仮称)」を福岡市内のホテルで開くことも決定した。放駒理事長(元大関魁傑)によると、有力後援者で構成する維持員会が主体となって会を主催するという。九州場所は例年客入りが悪いこともあり、二所ノ関広報部長は「これを機に、入場券を買っていただけるとうれしい」と期待を寄せた。

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2010年9月30日のニュース